蒼乃は口が悪い（爆）
学生時代でも社会人になってからも、その口の悪さは折り紙付きであった。
ただし、口の悪さを披露するのは気心しれた人間に限ってのことであり、更にその場の雰囲気を読みとって後のことだが。
人付き合いを円滑にする上で、それが当然のことだということぐらい、私も熟知しているのである。

さてその暴言で記憶に新しいのが、昨年の１１月の同僚の結婚式でのことである。
披露宴自体は名古屋市内のど真ん中。泣く子も黙る「錦三丁目」（←名古屋の歌舞伎町と言えばわかる？）の一角にある総合結婚式場でだった。
が、名古屋市のど真ん中で披露宴をやるにもかかわらず、どういうわけか二次会は春日井市（名古屋市の北西に位置する市）に設定されているではないか！？
春日井市がどうこうという気はないが、ハッキリ言って春日井市は交通の便が無茶苦茶悪いのだ。
JR中央線が走ってはいるが、その沿線以外は車がなければ一歩も動けないほどの不便な所なのである。
でもって、二次会会場は更に不便な国道１９号線沿線上にあるという。
市街地ならまだなんとかなりそうであった。少ないとはいえ、バスも一応ある。が、国道１９号線沿線というのは、ハッキリ言って車でなければ行き着けない所なのだ。
同じ会社の人間同士の結婚とあって、二次会に参加する人数は多かった。１００人はいたであろうか。それだけの人間を集めようというのに、何故車でしか行けないような所にするのか？　私は幹事の手腕を疑った。
が、私は既に退職した人間。残念ながら幹事の人となりどころか、顔さえも知らなかった。旦那は部下なので知っているが、聞いたところでどうにかなるわけでもない。
というわけで、幹事の名前だけはかろうじて知っているくらいの知識のまま、私は目出度く（？）同僚の披露宴当日を迎えたのだった。
披露宴に幹事君は出席していた（らしい）が、その時は幹事と同姓同名だと思い、私はまったく気付かなかった（爆）
宴会途中、先輩と宴会場の外に出て話しているとき、元上司が通りかかった。その際に二次会に参加するか否かという会話が成されたのだが、そこからが私の暴言の始まりである。
上司「二次会どこでやるんだ？」
蒼乃「春日井」
先輩「春日井？　式は名古屋なのに？」
蒼乃「そうなんですよ~~　ったく、なにが哀しくてそんな不便な所で……」
上司「幹事は誰なんだ？」
蒼乃「知らないんですよ。でも、どうせ田舎者ですって（ちゅど~~~~ん）
幹事が無能だと困りますよね〜」
上司＆先輩「…………」
上司「っとに、お前って相変わらず口が悪いな」
先輩「ホント、変わってないよね〜〜　昔っから辛辣だったもんね」
実は、この手の会話は、前日までに旦那ともされている。
というのも、幹事君は私の旦那の部下だったのだ……（核爆）
旦那は「本人によ〜〜く言っとくわ」と宣った（^^;;）
誓って言うが、私は所構わず暴言を吐くことはしない。この時一緒だった上司も先輩も気心しれた仲で、お友達のように付き合っていたからこその暴言である（え？何言っても所詮暴言だって？　ごもっともです）

ところで肝心の二次会だが、私は会社の後輩をなんとか捕まえて、車に同乗させてもらい無事会場に到着した。と、ここで件の幹事くんとの対面である。というか、やっと披露宴会場から、二次会会場までずっと一緒だった（披露宴会場から一緒の車で来たのだ）人間が幹事本人だということがわかった（大爆）
それどころか、三次会まで一緒だった。しかも、深夜３時まで盛り上がった仲……実に気の良い、でもって責任感ある人間だとわかった（←オヒ）
ということで、幹事Ｙ君を無能者且つ田舎者呼ばわりしたことを、海よりも深く反省したい（^^;;）
ちなみは幹事君は春日井市民らしい。つまり、土地の人間であるわけだ。きっと、自分の詳しい土地でお店を探したのだろう。
でもって、仕事と披露宴と二次会の準備に追われていた彼は、前日殆ど寝ていなかったらしい。いやはや、ご苦労様でした。

とにもかくにも、これからは本人の人となりをよ〜〜く確認してから暴言を吐くようにしようと思う（反省の色無し）。