浜松のオフ会で見せられた同人誌のジャンルは「宇宙戦艦ヤマト」である。が、持参したメンバーは一言言った。
「この人、銀英でも書いているんですよ」と。
ヤマトと銀英の二足の草鞋？　私は執筆者に興味を持った。
で、数日後、私は執筆者に熱烈なラブコールを送ることになる。
その相手こそ「緑崎若菜さん」だ。
時に、西暦1997年11月のことである（爆）
若菜さんからの返事は早かった。そしてそれ以来、私と若菜さんの間で頻繁にメール交換が行われることになる。
それと前後して、私はらいとすたっふの「新外伝」の上映会に参加したのだが、そこでも運命的な出逢いが成された。現専属イラストレーターの佑樹晶女史を含めた銀英伝名古屋組との出逢いである。
こうして、私の進むべき道は同人へと繋がっていくのである（笑）
翌年（1998年5月）、ヤマトオフですっかり幹事慣れしていた私は、上映会で知り合った面々を集め、銀英オフを開催した。
そして、なんとそこには緑崎若菜さんがいた。
ネット上では距離は気にならない。だから、私は特に深く考えることなく、いや、言うだけ言ってみようくらいな軽い気持ちで、彼女をオフ会に誘ったのだ。だが、彼女ははるばる四国から来てくれたのである。さすがに恐縮した。が、誘う方も誘う方だが、今思えば、来る方も来る方である（笑）
こうして、若菜さんとの「現実的」なお付き合いが始まった。
その後現在までの三年弱で、四国の若菜さんと名古屋の私が顔を合わせた回数は１０回にも上る。単純に計算しても、学生時代の友人とよりも顔を合わせていることになる（笑）
さて、そのオフ会でなにがどう盛り上がったのか、ハタと気付けば７月には私はペンを握っていた（爆）
多分、酒の勢いも手伝って、私が半狂乱で叫んだのだのだろう。
「なぜロイエンタールが死んじゃうの！？　彼を幸せにしてよ〜！」
と……　あまりにロイエンタールに感情移入していた私は、第四期のＬＤが見られないほどになっていたのだ。
それは今も変わらない（^^;;）
それに対しての若菜さんの返答は未だに忘れられない。
つまり彼女はこう言ったのだ。
「じゃあ、自分でロイエンタールを幸せにすればいいのよ〜。ねえ、書いてみない？」
随分無謀な発言である。が、その年の秋、若菜さんと再会した際、私から彼女に凡そ４００枚にも渡る原稿が手渡されたことは、事実として残っている（^^;;）
それが、今はもう見たくもない私の初作品である。事実、厳重に封印してある。
ところで、私と若菜さんが顔を合わせているときの会話のほとんどが銀英の創作ネタであることは言うまでもない。
極めつけは、若菜さんの結婚式前夜だろう。
明日には嫁ぐという若菜さんと私、そしてもうひとり銀英ファンを加えた三人で夕食を取ったのだが、そこでの会話も終始銀英ネタに一貫していたのだ。
その後、自宅に帰る若菜さんを見送った私ともうひとりは、翌日の挙式での出し物について打ち合わせと言いながら、結局夜更けまでネタ話しで盛り上がった。
私に至っては、部屋で待つ旦那と子供をほったらかしにしてである。
結婚式への参列であり、四国への家族旅行でもあったのに、いったい何してるんだか……である（^^;;）
挙式当日、若菜さん宛に黄色い薔薇が届けられたことも、身内には大受けした（爆）
さらに、私ともうひとりは披露宴で「歓送の歌」を歌った（笑）
だが、何も知らない新郎新婦の両親・親戚・気質の友人達は、私達が笑いを堪えている理由を知る由もなかっただろう。