実は私、第三期のロイエンタールとミッターマイヤーが握手して別れるシーンの最後に入ったナレーションに過敏に反応している。
「げげっ、これは生きているうちに二度と会えなかったって意味？」
となると、どちらかが鬼籍に入るということである。どう考えたって死が似合うのはロイエンタールの方である。
ヤンの死もショックだったが、それについては実はそれぞれの期のエンディングのビジュアルからなんとなく想像はしていた。
が、ロイエンタールまで？？？　私はパニクッった。
ヤンとヤンを演じる富山敬さんに興味を持って見始めたはずの銀英伝。
だが、その時どういうわけか私はロイエンタールに大填りしていたのだ。
いつからそうなったのか、実は本人にも定かではない（爆）
だが私は元来、クールで理知的で寡黙で冷静でシャープな人に弱いのだ。それに、暗い過去とくれば……
三次元世界で、しかも自分のすぐ近くにいたとしたら、それはそれで付き合いたくない人種であり、絶対観賞用なのだろうが、二次元世界の男ならばまた別モン（爆）
つまりロイエンタールという男は、私の好み通りの男だったのである。
そんな男が死んでしまう？？？　とにかく私はショックでショックで、その後旦那が原作本を読破したことで、それは疑う余地のないものであることがわかったが、だからこそ余計に暫くは立ち直れない状態だった。
しかも、戦闘中の戦死ならともかく、策略に陥れられての死亡である。許すまじ、田中芳樹……正直、私はそう思った。
それと平行して、私は高校生の時以来、ほとんど興味を持ったことのない同人誌に興味を持ち始めていた。
それにはやはりパソコン通信が深く関わっている。
当時、下の子はまだ一歳前。外出もままならい時の暇つぶし＆ストレス解消といえば、通信である。
そして、Yahooには「銀英伝」の文字が打ち込まれた。
ここでひとつ告白しておこう。その頃、私は「やおい」というものに疎かった。そういう作品があることは当然知っていた。が、同人自体にあまり興味を持っていなかった為、好き嫌い以前の問題だったのだ。
が、私は自分で自分を純情なカマトト人間だとは思っていない（爆）
というわけで、程なくして私は「やおい」作品を目にすることになる。
最初に目にしたのは「双璧」だった。その時の感想は「なるほど、確かにあれだけ作中で絡んでれば、そうとれるよなぁ」である。
私の同人ライフは、まず双璧から始まったのであった。無論双璧激ラブである（爆）
こうなると、もう歯止めは利かない。たがが外れたかのように私はありとあらゆる「やおい」系同人誌を漁るようになった。そのほとんどすべてが通販である。
そして、そんな私の様子は当然ながらヤマトのフォーラムの面々にも筒抜けであった。（ただし、あくまでも銀英に填っているという意味合いであり、まさか自分から「やおい」が好きですとは申告していない ^^;;）
そんなある日、静岡県の浜松でヤマトのオフ会があり、メンバーのひとりが数冊の同人誌を持参してきた。私に見せるためである。
それこそが、今の私を生み出すきっかけとなるものであった。